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H25 春季研修 参加者の声 その11 [H25 春季研修会報告]

スクールカウンセラーさんからの感想が届きました。

IBAモデルによる問題解決型ケース会議の研修会への参加は、昨年度の春から正式に参加させていただき、今回が3回目でした。すべての研修会に参加するぞ!と強い意気込みで臨んだはずでしたが、風邪による高熱のため欠席してしまい、とても残念でした。しかし今回は参加者も多く、SSWや学校の先生方など、さまざまな立場の方の現場での支援についての具体的な内容がわかり、またそれぞれの視点の違いに気づくこともできて、とても参考になりました。

ケース会議の流れを把握しているようで把握できていないから、自分の考えをどんどん話し出してしまったり、自分の発想のくせ(特にネガティブな発想の自分に気づき、反省しきり・・・でした!)もよくわかり、実際に
ケース会議に参加するときに注意して臨まなければいけない、と認識するよい機会になりました。気をつけようと思っています。

また、ケースを提供する場合のアセスメントについても、どういう情報が必要で、どこまで情報を収集しておくのか、についてもよくわかりました。ケース会議は、今、学校で困っていることを解決するため・・と捉えて、大人の支援(先生や親の困り感の解消)が中心になってしまうこともあるように感じていますが、本人の長所を生かし、スモールステップで一つ一つ問題を解決していくことの大切さを改めて学ばせていただきました。

最後に、実際にIBAモデルでのケース会議を実践していらっしゃるSSWの方が、このケース会議をすることで参加しているみんながエンパワーされ、励まされて元気になれるという言葉が印象的でした。

ようやく、IBAモデルのケース会議の流れを理解することができたと感じていますので(それでも・・・まだまだ不十分だとは思いますが・・・)、2学期以降、ぜひ現場で実践したいと考えています。馬場先生はじめ、参加者のみなさまに心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。
                                 
公立小学校 スクールカウンセラー
                                   
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第5回 研修報告 [H25 春季研修会報告]

少し時間がたってしまいましたが、第5回(最終回)の報告です。
7月24日は、またしても雨。土砂降りでなかっただけよかったですが。。最終回は、やや少なめの11名の参加者で、この研修で学んだことや、実際に学校で活用することの難しさなどについて話をしました。

また改めて、参加者の方から感想をブログにアップしていただきたいと思っていますが、簡単に私(馬場)のほうから、出た意見をご報告いたします。

難しさについては、先日書いたように、「なかなか現場で問題解決型ケース会議を実施できない」ということが一番大きかったようですが、良かった点、問題解決型ケース会議の利点として挙がった意見には、以下のようなものがありました。(出た意見すべては網羅できていないと思いますが。。。)

教員の参加者からは、普段出会わない職種の人との交流について。
SSW, SCの仕事がよくわかった。
違う職種の意見が聞けるのは貴重。

会議のモデルを学んだ利点について。
・手順を学んだことで、この手法をさまざまなところで使っていける。
・モデルを頭に入れて会議に出るだけでも意味がある。整理されているんだなと思う。

背景要因を多角的にとらえること・強みを確認することについて。
・問題だけではなく、様々な角度からの資料を使って、意見、考えを集約するのが良い点だと思う。
・本人の強みを聞いたら、そこから方向性が見えてきた。
・他の人が作成したアセスメント表を見ても、「こういう情報があるといいんだな」ということが分かった。

問題を明確にして話を進めることについて。
・担任の先生と話をする時にも、以前は何がどう大変で、いつ起こっているのかがあいまいで、話が終わってしまうことがあったが、このモデルを学び、問題点を明確にして話をすると、話が先に進んだ。

問題解決型ケース会議を実施することでの利点について。
・会議をすることで、私たち自身が励まされている。
・会議をするのは対象児童・生徒のためだが、この形式でスモールステップで課題が達成されたりすると、自分(教職員)の中でできていることが確認できる。
・教員が元気になる。外部機関に頼っていいんだ、ということを理解される。
・SSWとして、どうやって先生をエンパワーするかを考える。会議では、参加者が、支えあえる、励まされる実感があるのかな。

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H25 春季研修 参加者の声 その10 [H25 春季研修会報告]

この研修会は、「問題解決型ケース会議」の手法を学ぶためのものですが、ついついその手法を学ぶよりも、出していただいた事例にのめり込み過ぎてしまい、脱線した発言を繰り返してしまった自分を発見し・・・反省の極みです!

実際に、自分が関わらせていただいていない事例をテーマに「会議の手法」を学ぶ難しさを改めて実感するとともに、私が脱線するたびに、上手に軌道修正をしてくださる馬場先生のファシリテーター力!
大変勉強になりました。

私としては、今回の教訓を生かし、次回からは脱線しないように肝に銘じたいと思います!!

スクールソーシャルワーカー Eさん

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H25 春季研修 参加者の声 その9 [H25 春季研修会報告]

某市でSSWをしています。
今回は初めて事例提供を担当させていただくということで緊張しながらの参加でした。

これまで事例を提供された方々の多くが「自分では見出せなかった新たな視点に気づかされた」と述べられるのを伺ってきましたが、自分も体験してみてその通りの感想を持ちました。現場の関係者の中では、なぜか掘り下げないことが当たり前になってしまっていること、一方向からの情報で無意識に結論を決めつけてしまっている点など、日ごろ注意しているつもりなのに、そのような状態に自分が陥っていることがよくわかりました。ケースに向き合う時には、いかに頭をニュートラルな状態にして様々な方向からのアイデアを出せるかが重要になるわけですが、それを可能にする手段として問題解決型ケース会議の手法は非常に有効だと改めて気づかされます。

それと今日の先生のお話の中で印象的だったのは「居場所」という言葉。
我々日本人、とくに福祉職はよく使う言葉ですが、実はとても曖昧な言葉で認識が個々人でずいぶん違う・・・IBAでは曖昧な表現を使うとたちまち次のステップへの展開が難しくなってしまいます。言われてみるとそうだなあ・・と
妙に納得してしまいました。

また、この研修はSSWだけでなく、教員やSCの方々も参加されているので、それぞれの専門性を踏まえた様々な角度からのご意見を伺えて非常に発想が豊かになります。

今日もとても勉強になりました。ありがとうございました。

スクールソーシャルワーカー Hさん
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H25 春季研修 参加者の声 その8 [H25 春季研修会報告]

今回のケースは家庭の課題が大きく、本人が何とか登校できていることと、他の生徒への迷惑行為がないことから、対応が遅れがちであるケースに思われた。学校や家庭との信頼関係を築き、本人との関係を深めていくキ―パーソンとなりうる大人(SSW、SC・・)が、しっかりとアセスメントし、丁寧に対応していくことが必要で、できることがたくさんあるように感じた。そういう点で、こういうケースこそ問題解決型ケース会議で、今取り組む問題を明確にし、目標をもって支援に取り組むことを、本人に関わる大人が共有できることが何より大事であると思う。

スクールカウンセラー Bさん
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第4回研修報告  [H25 春季研修会報告]

第4回研修、無事終了。
昨日は朝からずーっと雨でした。皆さん、雨の中、大変ご苦労様でした。
今日はうって変わってよい天気! 

研修の日は、雨が多いですね。私は朝まだ雨が小ぶりのころに大学に来て、ほとんどずっと研究室にこもっており、研修も同じ建物の中で行ったので、雨の影響はほとんど受けなかったのですが、雨でびちょ濡れになって到着された方もいらっしゃいました。雨の中、今回も13人の参加者がありました。皆さんの熱心さには頭が下がります。・・・それに応えられるだけの研修になっているでしょうか。。。?

さて今日は(今日も?)【3つの約束】との関連で・・。
問題解決型ケース会議(IBA)での3つの約束事、覚えておられますか? 
・全員発言する。
・他者の発言を否定しない。
・ステップごとに、合意を形成してから次のステップに進む。

スクールソーシャルワーカーさんが提供してくださった事例を基に、活発なディスカッションが行われ、ほとんど全員発言をしました。しかし、途中ずっと黙って下を向いていて、何かを考えているのだろうことが伺われる人もいました。また、会議での議論の展開とは異なった考えを持っていて、議論の展開に満足していないことがうかがわれる人の存在にも気づきました。そういう方々にどのタイミングでどのように話を振ろうか、と思いつつ、一方では、話が脱線しないように注意を払わなければならない時間が結構長く続いた気がします。まずは目標を立ててから、その目標達成のために何をするのかを考えてもらいたいのですが、どうしても、目標抜きで支援の話に移ってしまう場面も多く、何度も、「それで、目標は何にしますか?」と話を引き戻さないといけませんでした。

途中長く黙っておられた方の一人は、会議の終盤に自発的に発言、それまで話題に上がっていなかった子どもの身体状況に基づいた見たてを提示してくださり、参加者にとって大きな気づきとなりました。

多弁な人もそうでない人も、じっくり考えてから発言する人も、”とりあえず言ってみる”人もいて、OKだと思います。でも、参加者皆が、「それなりの納得」を持って会議を終了できるとよいな、と思います。

多数派の意見とは異なった少数派意見も尊重される必要があります。きちんと取り上げられるべきです。
でも、どんな意見であっても、一つの意見の正当性を示すのに、他の意見を否定する必要はありません。

一方で、発言の内容、趣旨や意図がどれだけ素晴らしいものであっても、話し合っている事柄(「問題の明確化」「目標設定」など)からずれていたら、どこかで打ち切る、あるいは、話し合っている事柄に合うように言い換えてもらう必要が出てきます。そうでないと、せっかくの意見も、貴重な時間を奪う脱線になりかねません。

各段階で合意形成が十分になされていないと、会議が進むにつれ、脱線が増えていきます。不満も増えてきます。ですから、最初を丁寧に行います。でも、時間配分にも気を付けないと。。

実際の事例を用いても、実際のケース会議とは違って、本人のことを知らない人が集まって行う研修なので、「わからない」事柄はたくさんあり、本人についてのイメージを膨らませようとする質問が、結果的に話を脱線させる原因になってしまうこともあるので、難しいな~。とも思います。

研修の模擬会議で導き出された支援方法は、現場でそのまま使うことはできません。なぜなら、実際に支援を行う人と、話し合った人とが異なるからです。研修参加者の皆さんにはぜひ、研修で行った模擬会議を参考に、改めて現場で実際に会議を行ってもらいたいですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、今回も、研修参加者の方々から、コメントを頂いています。ブログ登場2回目の方もいらっしゃいます。

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第3回研修報告 その3 [H25 春季研修会報告]

研修報告の続き。

②研修で伝えるべきことを伝えられたか
2時間の研修時間のうち、通常現場では1時間で行う会議を1時間半で行えば、10分は事務連絡、20分はディスカッションに充てられるはずなんですけれど、今回はディスカッションの時間、全くありませんでしたね。それが一番残念で申し訳なかったな、と思います。

ほんとは、たぶん、研修での(模擬)ケース会議をビデオにでも取っておいて、翌週、それを見ながら、「この場面は・・・」とか、解説を加えたり、修正案をみんなで考えたりとかできれば、さらに深い学びができるんだろうなー、などと思いました。

で、③研修の運営について。
私は、昔対人援助の仕事を5-6年していましたが、そのうち3年間ぐらい、平日のアフターファイブに、某研修センターに、月1-2回通って、現任者研修を受けていました。職場から2時間弱、家から2時間強で、遠かった。。でも、その価値のある研修でした。

アメリカから戻り、今、私にも何かしら現場に還元できることがあると思って、研修を開催しています。別に単位や学位がもらえるわけでもないのに集まってくださっている皆さんに、良い時間を過ごしてもらいたい。・・・と同時に、
この研修は、私個人が「道楽」でやっているものなので、運営にも限界を感じることがしばしば。どこをどうしたら、スムーズに研修が進められるか・・・を考えるこの頃です。

今日で5月がおしまいです。明日から6月、1学期(春学期)の後半が始まります。梅雨にも入ったようですね。皆さん、体調崩さず、元気に行きましょう。

ばんば
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第3回研修報告 その2 [H25 春季研修会報告]

こんにちは。ばんばです。第3回研修報告の続きを…。

今回の研修会は、「疲れた!」人も多かったのではないでしょうか? 扱った事例がヘビーだったこともあるでしょうし、ステップ1で「取り上げる問題、本当にこれでいいの?」(短期間で、また、学校で扱いきれる問題ではないのでは?)という思いがあった人もいるでしょうし、後で「何がどこまでできていて、何ができていないのかが明確でなかった。」と感想を述べてくれた人もいました。そして、研修会の終了時間も遅くなりました。それらが相まって、「疲れた!」のではないかな…。と思っています。

私自身、今回はいろいろ考えさせられました。大きく分けると以下の3つの事柄について。
①ケース会議のファシリテーションについて
②研修で伝えるべきことを伝えられたかどうか
③研修の運営について

まず①
「会議がうまくいったかどうか」は、その会議をきっかけに、子どもの状況が改善に向かっていったかどうかにかかっています。その意味では、昨日話し合ったことを基に、学校で実際に先生方がどう動き、子どもにどう変化が現れるか、しばらく様子を見なければわかりません。

しかし、会議が終わった時に「見通しが立てられて良かった。」と、ほっとした表情が参加者に見られることを「会議自体の」成功のバロメーターとしている馬場としては、今回の会議はどうだったのかな。うーん、びみょー。

事例を提供してくださった方や、そのほかの方々の感想を聞くことでもその日の会議がどうだったかをふりかえることができます。しかし、一人でふりかえりをするのであれば、ホワイトボード(会議のまとめ一覧表)を見直すと、よくわかります。

これだけたくさん気になる点を挙げてもらってから、一つ選んだけれど、初めから1-2つの問題点に絞って出してもらって、会議の前にベースラインデータを取ってもらっておいたらどうだったんだろう?

ステップ1(問題の明確化)では、問題を具体的に表現しないといけないのに、これ、具体的じゃないよね。「何がどこまでできていて、何ができていないのかが明確でなかった。」とは、なかなか鋭い感想です!

目標、「関係性を深める」って、これも、もっと具体的にすべきだよね。誰と、どういう状況で、何ができるようになることが目標? 

目標は、こう書いたけど、支援内容と目標とは一貫してる? 

強み、背景要因を、しっかり考慮した支援内容になってる?

支援内容は、かなり具体的に計画を立てられました。それら一つ一つの支援の達成課題が満たされたときに目標に到達するのであれば、目標は、「関係性の構築」ではなく、「授業への参加」?

・・・・教える側が、こんなことを言っていたら、事例提供者さん、困っちゃうでしょうか。。

しかし、ですよ。会議は、一発勝負ではない、と私は考えています。会議でみんなで一緒に考えて、一つの方向性を決め、やってみて、難しければ修正をする。その繰り返しでだんだんよい方向に進めばいいのです。ただ、そのためには、会議をやりっぱなしにしちゃいけないのです。会議で決まったこと、実施できている? 効果は出てきている? 頻繁にふりかえり、修正する、みんなで考える、を繰り返さないといけません。

今日のケース会議は難しかったですね。でも、みんなで一生懸命取り組んで、ともかく、目標を立て、支援方法を決め、達成課題の評価基準も決めました。後日、研修時に経過を聞かせてもらって、次、また先へ進む方法を考えていきましょう。一緒に考えてくれる仲間はいっぱいいますから!

続きは、報告その3で。
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H25 春季研修 参加者の声 その7 [H25 春季研修会報告]

今回の研修はほとんど実際のケース会議と同様の進み方となっていました。ただ、ケース事例が特別支援学校の生徒であったため、特別支援学校独自の組織や授業の組み方をご存知ない方には、意見を述べにくくなっているようでした。

今回馬場先生のファシリテーターをみていて強く感じたのは、話を整理し、出席者全員が理解できるようにしていく大切さと難しさでした。ケースを提出した方の困り感や辛さに寄り添いながらも、混沌とした問題点を時間軸や行動の表現等を通して、具体的な言葉に置き換えて、ステップ1の問題の特定やステップ2のゴール設定に導いていかなければなりません。

そのためには、知識も必要ですし、語彙も必要です。それから話をうまく切り上げてもらうためのにこやかな笑顔も大切です。ファシリテーターの進め方によって会議が迷走していくこともありうると思いました。

ケース事例への対応にばかり眼がいきがちのところを、会議の手法について各自が考えられるよい機会になったと思いました。

(教員 Gさん) 
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H25春季研修 参加者の声 その6 [H25 春季研修会報告]

第3回研修報告の続きがまだ書けていませんが、参加者の声が一つ届きましたので、そちらを先にお届けします。

「今回はケースの関係者が複数おられて、同じ問題に対して学校内でも見方が異なったり、情報が色んな視点から出て膨らみ易くなるなど本当に実際に近い形で考える事が出来ました。その中で、実際の場合は全体を見渡しながら学校以外の関係者の意見を拾ったり焦点を絞ってケース会議を進められるように、今後さらに理解を深めて行きたいと思います。」

(スクールソーシャルワーカー Fさん)
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