SSブログ

第4回研修報告  [H25 春季研修会報告]

第4回研修、無事終了。
昨日は朝からずーっと雨でした。皆さん、雨の中、大変ご苦労様でした。
今日はうって変わってよい天気! 

研修の日は、雨が多いですね。私は朝まだ雨が小ぶりのころに大学に来て、ほとんどずっと研究室にこもっており、研修も同じ建物の中で行ったので、雨の影響はほとんど受けなかったのですが、雨でびちょ濡れになって到着された方もいらっしゃいました。雨の中、今回も13人の参加者がありました。皆さんの熱心さには頭が下がります。・・・それに応えられるだけの研修になっているでしょうか。。。?

さて今日は(今日も?)【3つの約束】との関連で・・。
問題解決型ケース会議(IBA)での3つの約束事、覚えておられますか? 
・全員発言する。
・他者の発言を否定しない。
・ステップごとに、合意を形成してから次のステップに進む。

スクールソーシャルワーカーさんが提供してくださった事例を基に、活発なディスカッションが行われ、ほとんど全員発言をしました。しかし、途中ずっと黙って下を向いていて、何かを考えているのだろうことが伺われる人もいました。また、会議での議論の展開とは異なった考えを持っていて、議論の展開に満足していないことがうかがわれる人の存在にも気づきました。そういう方々にどのタイミングでどのように話を振ろうか、と思いつつ、一方では、話が脱線しないように注意を払わなければならない時間が結構長く続いた気がします。まずは目標を立ててから、その目標達成のために何をするのかを考えてもらいたいのですが、どうしても、目標抜きで支援の話に移ってしまう場面も多く、何度も、「それで、目標は何にしますか?」と話を引き戻さないといけませんでした。

途中長く黙っておられた方の一人は、会議の終盤に自発的に発言、それまで話題に上がっていなかった子どもの身体状況に基づいた見たてを提示してくださり、参加者にとって大きな気づきとなりました。

多弁な人もそうでない人も、じっくり考えてから発言する人も、”とりあえず言ってみる”人もいて、OKだと思います。でも、参加者皆が、「それなりの納得」を持って会議を終了できるとよいな、と思います。

多数派の意見とは異なった少数派意見も尊重される必要があります。きちんと取り上げられるべきです。
でも、どんな意見であっても、一つの意見の正当性を示すのに、他の意見を否定する必要はありません。

一方で、発言の内容、趣旨や意図がどれだけ素晴らしいものであっても、話し合っている事柄(「問題の明確化」「目標設定」など)からずれていたら、どこかで打ち切る、あるいは、話し合っている事柄に合うように言い換えてもらう必要が出てきます。そうでないと、せっかくの意見も、貴重な時間を奪う脱線になりかねません。

各段階で合意形成が十分になされていないと、会議が進むにつれ、脱線が増えていきます。不満も増えてきます。ですから、最初を丁寧に行います。でも、時間配分にも気を付けないと。。

実際の事例を用いても、実際のケース会議とは違って、本人のことを知らない人が集まって行う研修なので、「わからない」事柄はたくさんあり、本人についてのイメージを膨らませようとする質問が、結果的に話を脱線させる原因になってしまうこともあるので、難しいな~。とも思います。

研修の模擬会議で導き出された支援方法は、現場でそのまま使うことはできません。なぜなら、実際に支援を行う人と、話し合った人とが異なるからです。研修参加者の皆さんにはぜひ、研修で行った模擬会議を参考に、改めて現場で実際に会議を行ってもらいたいですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、今回も、研修参加者の方々から、コメントを頂いています。ブログ登場2回目の方もいらっしゃいます。

posted by ばんば at nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

Pi Po Pa

馬場先生

こんにちは!

「IBA」の「モデル」を学ぶための会議で、実事例を扱うことの難しさを感じますが、初めて参加される方も多い今回の研修会で、脱線をしないように工夫して下さる馬場先生のご苦労、コメントを拝見して改めて、考えさせられました。

ただ、参加させていただいている私にとっては、その「脱線」を含めて勉強になるとも感じています。
(各ステップで本来は「何を」話題にして良いのか迷うことも多いので、脱線し、先生のご指摘をいただくことで、これは「脱線」なんだと気がつくができるため。)

今後とも「脱線」することもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。






by Pi Po Pa (2013-07-05 15:50) 

ばんば

Pi Po Pa さん、ありがとうございます。

研修では「脱線」も大事。そうですね。
研修でなくても、全く脱線なく進む会議では、深みや広がりがなくなってしまうかもしれません。
人が、「あ、そういえば。。」と思い出す事柄や、思いつくアイディアは、そのときに話題にしていることと関連してはいても、本来別のステップで話すべきこと、ということもあります。そんな時、「話すべきステップ」が来るまで待っていたら、忘れてしまった、とか、話すチャンスを逸してしまったなどということも出てくるかもしれません。そういう意味では、たとえ多少の脱線があっても、思ったことをどんどん口に出してくれる方がいいのだろうな、と思います。

どこで軌道修正するか、タイムマネジメントをどうするかは、最初はファシリテーターがしっかり意識し、そのうちには、参加者みんなで意識していけるようになるといいのかもしれませんね。
by ばんば (2013-07-05 16:39) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。