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秋季 参加者の声5 [H25 秋季研修報告]

第3回研修の感想が寄せられましたので、おとどけします。


今季からの参加です。

今回の架空事例は、地域の中に”気になる家庭(子ども)”として多くのの支援機関が認識してはいるけれど、具体的かつ積極的な支援の手が差し伸べられておらず、学校、特に担任への負担が過重に生じているというものでした。

私がスクールソーシャルワーカーとして働いていた時にも、このような複数の問題をかかえながらも、その生活のしづらさを外部に自ら発信せず、子どもの問題行動によって、周囲が気づくというケースが幾らもあったように思います。

本日の模擬会議では目標を一つに絞るということがとても難しかったと感じました。生活面、学習面など様々な問題がたくさんあげられ、しかも会議に出席している参加者の人数が多くかつそれぞれの専門性という点も考慮すると、立場によって重きを置く問題も違うわけで、当然のことかもしれません。でもここで先生から「目標設定においては多くの場合、子ども本人に関する問題に焦点をあてる」という解説を頂き、納得しました。

ケース会議ではともすると子どもの保護者に話題が集中し、「親をどうにかしなくては」などとあらぬ方向に話が進んだりして、何のための、誰のための会議なのかわからなくなってしまうことがありました。このような悲しい会議にならないためにも、IBAの順を追った過程は実に有効であることがわかりました。

支援方法については多角的な意見が多数出されて、多職種で集まる会議がこのように重層的にしかも温かな雰囲気で進められたら素晴らしいと思いました。各支援者が問題を再認識し、子どものために今、何ができるのかを考える。もしかしたら今回設定した目標は、出された支援を様々実行し、評価を繰り返した後の、もう少し先にある目標なのかもしれませんが、それでもその目標に向かって各支援者が心を一つにして考える機会が与えられたということは大きな成果だと考えます。

来月、出版される先生の本には同架空事例に関する違う展開のケース会議が記載されているとうかがいました。どのような流れになるのか拝読するのが今から楽しみです。

本日の私自身の反省としては、参加者が守らなければならない3つの約束のうち「会議参加者は必ず発言しよう」のルールを守らなかったことです。テンポよく進む会議に自分の意識を乗せることができなかった、というのは言い訳で、これまでの自身のケース会議の進め方に対する考えそのものを問い直す良い機会を頂きました。次回もどうぞよろしくおねがいいたします。

スクールソーシャルワーカー E
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自称隊長

SSWの立場からすれば、当然家庭の問題対応に意識が向きますよね。自分は教員の立場から、学習への参加状況改善と授業の方法や指導の工夫、教材の使い方をセットにして考えるクセがついているので、今回の研修のような「算数の授業態度を改善する」という具体的な目標が示された場合、SCやSSWの方よりも、具体的で効果の上がる方法を思いつきやすいだけだったのだろうと思います。日々指導しているので、実践を積んでいますから。

逆に、家庭へのアプローチが必要な場面では、SCやSSWの方の方が効果的な支援を考えやすいだろうと思います。その時々の目標によって発言しやすかったり、どうすべきか思いつかなかったりするのは当然で、だから多岐に渡る専門家の方々が参加できる問題解決型ケース会議の意味があるんだろうと感じました。
by 自称隊長 (2013-11-22 06:44) 

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