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チームアプローチと問題解決型ケース会議 [その他]

こんばんは。ばんばです。

昨日は、すごい雪でしたね。悪天候の中、昨日は、SSW関係の研修で、チームアプローチについて話をしてきました。その中で問題解決型ケース会議についても触れました。

学校で生じている様々な問題は、子ども個人の特質や、家庭の状況、学校の在り方、地域社会の状況、制度・・・様々なものが合わさって生じているので、教員だけ、ソーシャルワーカーだけ、など単独の努力ではどうにもならず、「チームで」取り組む必要がある。「スクールソーシャルワーカーは、連携や校内チーム体制構築などにおいて重要な役割を担う」とされています(文科省SSW活用事業)。

・・・・たしかに、それが『あるべき』スクールソーシャルワーカー像なのですが、実際のところ、うまくいかないことが多い。なぜか?

「連携が大切」というスローガンばかりで、連携が成り立っていないことが多いからではないでしょうか。
ただ「つながっている」だけでは連携になりません。連携には、「一つの目的を達成するために」「協働する」ことが求められます。

また、要保護児童対策地域協議会などでは、協働のために、関係機関が集まって情報共有をします。けれど、情報共有だけでは、チームアプローチは成り立ちません。。

情報共有をし、問題の性質や状況について共通認識をもち、目標を共有しながら、支援方針を立てて役割分担をしたうえで取り組んでいくことで初めて、チームアプローチといえるのです。

問題解決型ケース会議は、その過程をモデルとして示してくれるので、チームアプローチを行おうとする人たちには非常に役に立つものなのです。

実際、問題解決アプローチの特徴の一つは、「チームアプローチ」ですし、問題解決型ケース会議をうまく活用できると、校内チーム体制の確立に役立つのです。

問題解決型ケース会議は、オールマイティではありません。扱う問題やそれを使うのが望ましい状況にはある程度の制限があります。それでも、このモデルを、一つのオプションとして持っているかいないかは、スクールソーシャルワーカーや、教員その他学校関係者の力量に差を生む可能性があると考えています。

もちろん、問題解決型ケース会議でなければ子ども支援のためのチームアプローチが成立しないわけではありません。けれども、「協働して」「支援方針を立て」「役割分担をして」…というその一連の過程をスムーズに進めていくための何らかの知識と技術を持っていなければ、スクールソーシャルワーカーが『校内チーム体制構築・支援」をすることなどできないのではないかな、と思うわけです。

別にどんなモデルを遣おうとかまわないのだろうと思いますが、たまたま私はこのモデルを知っていて、それが有効だと思うから、皆さんに紹介しています。

最近、問題解決型ケース会議を現場で活用する人も少しずつ増えてきているようです。ある自治体のスクールソーシャルワーカーさんからは、ご自身の活動している地区で、問題解決型ケース会議が『プチブーム』になっているとの報告をいただきました。

問題解決型ケース会議を活用して、校内のチーム体制(支援体制)が確立できる学校が増えていくといいなと思います。


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