SSブログ

参加者の声4 [26年度春季研修報告]

第2回研修の感想2人目は、某市児童福祉部門の方からです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回、初めて保護者参加の会議を模擬体験し、逆に「役」にはまることができた気がします。

今まで、教員役をやることがありましたが、実際には教員ではない私としては、会議の中で教員としてどう振る舞ったら良いのかわからないまま、会議が進んでいました。

今回も教員役でしたが、保護者役がいることで、日常行っているクライアントへの面接時の配慮をそのまま使うことができ、かえって今までよりも「自然に」振る舞えました。その結果、板書をしたのも初めてでしたが、今までで一番「会議に参加した」気がします。それにより、問題の明確化~強みの確認~目標設定~背景分析~支援方法のブレインストーミング~方法選定~振り返りの期日・要件の確定というIBAのプロセスがやっと「腑に落ちた」気がします。

実際に関わる保護者は、支援を受けることに積極的ではなかったり、自身の気持ちや要望を言語化するのが得意ではなかったり、逆に言語化しすぎてしまったりと、モデルケースのようにはいかない事例がほとんどですが、この研修の目的が「問題解決型ケース会議のプロセスを学ぶ」なので、これを土台にして、日常の様々なケースに対応していく為のヒントをたくさんもらえたと思います。

私が経験する現実のケース会議は、「問題点を出し合う」ことはしますが、その中から、「現在での一番の課題を選定する」ということにはならず、「強みの確認」をすることはあまりなく、「目標設定」に期限・要件確定を入れることが弱く、「支援方法のブレインストーミング」をする時間もなく、「方法選定の吟味」は経験なく、次回会議日程の調整はするものの、「振り返りの要件」を確定するまでには至らないことが多くありますので、少しでもこのプロセスを取り入れられたらと思います。

この模擬ケースの場合、学校と保護者の関係もあまりできていない中で行われる設定の為、いきなり会議となると保護者も躊躇してしまうのではないかと思いました。実際にこういったシチュエーションがあった時は、保護者と関係できている人及びファシリテーターの力量が問われるように思いました。難しいですね。

余談ですが、IBA独自のプロセスはさておき、3つの約束やファシリテーションの仕方など、非常に似たものを、保健師向けの事例検討会におけるスキルの研修資料に見かけました。分野を問わず、共通のベースになるものがあるのでしょうか?



posted by ばんば at nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

nice! 0

コメント 1

ばんば

保健師さんの研修でどのような資料が使われたかわかりませんが、私もケース会議やディスカッションの似たようなルールをよく見かけます。 ベースとなる特定のものがあるというよりは、どの領域でも、何らかのきまりごとがないとうまく回っていかないという経験の中からそのようなルールができてきたのではないでしょうか。…まったくの想像ですが。。

また、「実際にかかわる保護者は…」の段落に書かれていることについては、「そのようにとらえていただければ幸いです!」という感じです。

by ばんば (2014-05-31 07:16) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

参加者の声3第3回研修報告 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。